【概要】
水中仕様油圧ブレーカーはロッド部が水没する水中での破砕作業に使用出来ます。エアーコンプレッサーを併用することで油圧ブレーカー本体内部への水の浸入を防ぎ、水中での作業を可能としています
※下の図のようにロッド部が水没する場合は水中ブレーカーを使用して下さい


・油圧ブレーカー本体
・チゼル
・付属エアーホース(ゲージ付き)7~8m
○現場にてご用意頂く機材
1,、配管付バックホウ(ブレーカー配管機)
2、コンプレッサー
推奨スペック(水深~10mの場合)
コンプレッサー馬力12.5kvw
吐出空気量 1.6m3min
吐出空気圧 0.55~0.7MPa
※吐出空気量が少ないと作業中に打撃室の内圧が低くなり水が
侵入し、オイルシールの破損の原因になります。
シール破損すると作動油に水が混じり最悪ブレーカーとバックホウ
の致命的な故障の原因となりますのでご注意ください
3、エアホース(コンプレッサーから付属エアーホースまでの不足分)

②ブレーカーに本体に同梱したゲージ付きエアーホースをブレーカー本体のホース差込口の根元まで差し込みバンドで固定して下さい(出荷時に繋いである場合もあります)
アーム・ブーム等の可動部はホースに余裕を持たせて取り付けて下さい。


また、ブレーカーを水中に入れた状態でブレーカー入口(チゼルとブレーカー本体の隙間)から
気泡がしっかりと出ているかの確認とゲージの数値が0.15~0.25㎫を差しているか確認して下さい。

ブレーカー内に送る空気量、圧力が適切でない場合は性能の低下、ブレーカーの破損、バックホウの重大な故障に繋がります。
※始業点検にてエアーホース破損、エアー漏れが発生していないか確認して下さい。
尚、初めてご利用になる方は、最寄りの建機レンタル店(アクティオ・カナモト・共成レンテム・レンタルのニッケン、太陽建機レンタル、ワキタ他)にご相談下さい。レンタル店経由の貸し出しも可能です。
○ベースマシーンとコンプレッサーについて
・ベースマシーン(バックホウ)はブレーカー配管機をご用意下さい。
・コンプレッサーは1.6m3/min以上の物をご用意下さい。
・エアーホースはベースマシーンとコンプレッサーの距離を考慮し余裕をもってご用意下さい。
○ブレーカーへ送る空気量に関して
・水深・ホース長・ホース径より異なってきますが、水深10m以内の作業であれば、水深
・ホース内の圧損を考慮し、下記表を参考にコンプレッサーを選定して下さい。



○使用方法
使用上の注意として以下の事項を守ってお使い頂くようお願いいたします。
また、用法守らずブレーカーヘッドに故障による修理費が発生した場合は、お客様負担にて修理を お願いします。
(例)
1、毎日の洗浄を行わずピストン露出部に錆がまわり、シールが破損しての油漏れ


2、斜め打ちやこじりによるブッシュの異常摩耗がピストンの破損





※垂直以外の打撃はブレーカー内に水が入る恐れがありブレーカー本体とベースマシーンの重大な故障の原因となります。
ご利用の際は、十二分に注意して作業にあたってください。
・水中ブレーカーはピストン内部に水が流入しない様コンプレッサーからのエアー供給が必要となります。使用時には常にエアー供給が行われていることを確認しながらご使用ください。
何らかのトラブル(コンプレッサーの燃料切れ等)が発生した場合は、速やかに水中からブレーカー本体を引き上げて下さい。
・使用中はコンプレッサーから送られたエアーが小さな気泡となって水面に上がってきます。オペレーターの方は常に気泡の有無を確認しながら作業を進めて下さい。

エアー供給が停止又は不足した状態でブレーカーを使用し続けるとブレーカー本体だけでなく、油圧ホースを伝いバックホウ本体まで水が回り、重大な破損の原因となります。

○作業終了後の保守点検(毎日) ※非常に大事です※
※保守を怠るとブレーカー内のピストン露出部にサビが発生し、ピストン可動部のシールが破損し
作動油に水が回り始めます。この場合、バックホウの致命的な故障の原因となりますのでご注意下さい。
① 作業終了後は、エアーを通しながら油圧ブレーカーを水平・上向きに上げ、フレーム内に入った土砂・水を排出し真水で全体を洗浄して下さい。
②真水をエアホース内に注入して、コンプレッサーからエアーを2~3分間吐出します。

③油圧ブレーカーを下向きにして、ロッドをゆっくり地面に押し当てフロントヘッド内の真水を 排出します。
その状態でグリースを給脂して下さい

④グリース給脂後、図のような姿勢(ロッドが水平よりも上に向く状態)にして、500cc以上の作動油をエアホース内から注入してコンプレッサを2~3分起動します。

⑤雨水、海水からブレーカーを守る為に油圧ブレーカーのロッドおよびフロントヘッド部に防水シートを掛けて下さい。

○運搬ついて
・日本全国に発送可能です。
ブレーカーヘッド(チゼル付き)とエアホース(ゲージ付き)

取付可能機種はメーカーを問わずクラスが合えば使用可能です。
・北陸、中部、関西以西は鉄道コンテナ便(最寄りのコンテナヤード止め)で発送します。
・北海道・東北・関東圏はトラック混載便(御社ヤードまで箱車で配達、車上渡しとなります)で発送します。
※トラック混載便リフトの場合はお受け取りにフォークリフトが必要となります。お持ちでない場合は最寄りの西濃運輸営業所止めも可能です。
尚、工事現場への直接の配達は行っておりませんので予めご了承下さい。

○レンタル機ラインナップ
・0.7m3クラス用
FXJ225、FX220
・0.45m3クラス用
Fxj125、FC120
・小割工で活用
弊社の小割工で使用するガラクジラーを小割で利用いただくことにより、小割処理作業量が倍増し(112㎥/日以上)トータルコストの大幅削減がされるとともに更なる低騒音での作業となります。
詳しくはこちらから
・バケットクラッシャーで現場内再利用
再生骨材を現場内で製造する事が出来るバケットクラッシャーを使用することにより、産廃費用や搬出運搬費を節約できます。
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